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naomiguel’s blog

歌うたいナオミゲールのさんぽ道

埴生の宿~ なんかひとつたりないんだよ

Home,Sweet Home  埴生の宿 『火垂るの墓』挿入曲 【ビクター SP盤】 Amelita Galli-Curci: http://youtu.be/yakFjIV9Vto


ある日、銭湯へ行った。
一歳半と四歳のおとこの子と一緒に。孫なんだけど。
案の定、大騒ぎで、迷惑そうな顔もされて、
もう暗くなった、帰り道の公園、夜のブランコ。
真珠のようなまんまるお月様。

私は、ちょっと急ぎのメールがしたくて、一人公園のベンチに残った。
頭の中、この先の予定や心配とか。

そしたら、向こうの暗がりから、声がして、小さい人影がとことこ現れた。四歳の子。

どうしたの?一人で来たの? ママと先に帰っててよかったのに、、って言ったら、

だって~なんかひとつたりないんだよ、

と、その小さい人は呟いた。うつむき加減に。

蟹座の満月の夜のことだった。胸がじーんといっぱいになって涙が出た。
これ以上のことがあるだろうか?と

なんかひとつたりないんだよ、って迎えに来てくれた人がいた。

頭の中の未来の心配あれこれも、過去のすべての寂しさも、もはや効力をうしなうほど、胸がいっぱいになった。

あなたは孤独の星に生まれたからと、云われてもいた私への、
天からの贈り物を抱きしめながら、満月のお月様にありがとうと心で挨拶した。

埴生の宿 Home sweet home  ~
これは、いま四歳の子が、やんちゃ盛りの二歳半くらいの時、ジブリ音楽集のCDの中のこの曲になると、私の隣にちょこんと座り、どこか遠くを、心の憧憬を見るような目差しになって聴いていました。

ちなみにしかし、火垂るの墓は、次の日まで目が腫れてしまうほど泣いてしまうので、滅多にみられません。。